体験記

クリエイト速読スクール体験記 '16

速読や学習効率のアップという一生役立つスキルを身につけることを目的に池袋へ通う決心をした

平成28年司法試験合格  小西 建次郎

1 はじめに

 司法試験の合格発表はアルバイト先にてネットで確認した。八重洲にあるその会社から法務省の掲示板までは、歩いても行けるような距離しかない。それでも直接確認に行く気にはなれなかった。2回目の受験、手応えは前回よりもなし。午前9時からほとんど上の空で仕事をこなし、発表時間の午後4時を30分ほど過ぎてから休憩をとる。法務省のサイトへアクセスが集中して待つのが嫌で時間をずらしたのだが、その頃には拍子抜けするほどあっさりと目的のページにつながった。そこに朝から100回は頭に浮かべた番号を見つけたときは、ただもうほっとしてため息をつくばかりだった。

2 クリエイトとの出会い

 クリエイトのレッスンを最初に受けたのは高校生のときだった。理数系の学習塾として著名なSEGに設けられた速読という異色の講座に、塾生ならぬ外部生の身で参加したのだ。きっかけはよく覚えていないが、「能力訓練」という言葉に惹かれ、初回から大いに期待して通った記憶がある。内容は期待をはるかに上回った。目と頭を刺激するひたすら面白いトレーニングの数々、能力向上を目指す静かながらも熱のこもった教室の雰囲気に受けた興奮は、今振り返っても特別なものだった。また、このときに読んだ本が面白く、読まず嫌いだった現代日本作家に抵抗がなくなったおかげでその後の読書生活がずいぶんと豊かになった。

 その7年後、法科大学院生となった私は再びクリエイトの門を叩くことになる。当時の私は法律の勉強に意欲を燃やす一方で、将来に対して焦りと不安を感じていた。周囲の友人は自分より優秀に見えて仕方がないし、講義や対話において学者・実務家の先生方が発揮するような分析力や論理力は何年かかっても身につけられないかに思えた。このまま勉強を続けて司法試験に受かるだろうか、受かったとして、その後十人並みの弁護士になるというのもつまらない。漫然とウェブで司法試験や法曹関連の情報を漁っていたある日、司法試験合格者を毎年輩出する速読教室としてのクリエイトを再発見した。トレーニングの効果のほどは身をもって知っている。しかも、ブログによればSEGでの講習よりさらにレベルの高いトレーニングも用意されているらしい。受講費も、貯金から何とか出せそうだ。そんなわけで、法律の勉強に速読の訓練という刺激を与えていま一つ振るわない現状を打開すること、速読や学習効率のアップという一生役立つスキルを身につけることを目的に池袋へ通う決心をした。

3 本格的に速読にチャレンジ

 通い始めてからしばらくは、数値やレベルがどんどん上がるのが面白くて週2回くらいのペースで通った。SEGでやった覚えのあるトレーニングもそうでないものも、1~3分の短時間で次々行うこともあって全く飽きることがなかった。

 トレーニングを重ねるにつれて、自分の頭の働き方やその変化について様々な発見をした。まず、ロジカルテストでは何度か急に解答速度が向上するという経験をし、自分の脳ミソの可能性を感じた。ロジカルは1秒1秒速くなっていくというより、突然2、30秒速くなって以後それが維持されることが多いように思う。毎回全力で挑んでも越えられなかった壁を、あるときスルっと越えられる経験は実に爽快である。このような経験を短期間に何回もして、能力の限界についての自分の判断というものはつくづく信用ならないと思い知った。ロジカルは、司法試験の短答式・論文式双方において事実関係を把握するのにとても役立った。

 また、自分は記憶力が強みだと思っていたのに、イメージ記憶ではかなり苦戦した。記憶の仕方にもいろいろあるが、このイメージを浮かべるという方法は記銘に必要な時間の短さと保持できる長さの点でかなり優れている。数か月前のトレーニング中に思い浮かべたイメージが、日常のふとした瞬間に沸いてくることさえある。私のイメージ記憶のスピードはブログでみるよくできる人たちに追い付ける気配もないのだが、単語を見てぱっと映像を思い浮かべる力や突飛な場面を想像する力は間違いなく向上した。私の場合、イメージ記憶の訓練は何かを覚えることよりも、文章を読むときに場面を思い浮かべるのに役立っているように思う。近年の司法試験論文式の問題文はさほど長いものではないが、素早くイメージを思い浮かべて状況を把握する能力は書き出しまでの時間短縮、出題者が着目してほしいと考えたであろう特異な点の発見や事実の拾い漏れの防止に効果があった。

 倍速読書訓練について、当初は速く読む訓練にはなっても使用した本の内容は頭に残らないのではないかと考えていた。ところが、文字面を追うよりもイメージすることに集中するためか、かえってゆっくり読んだ本よりも記憶に残っていることも多くて驚いた(もっともこれは、講師の方々の選ぶ書籍がどれも面白いためかもしれない)。このトレーニングは適度にやると頭をすっきりできるので、なんとなく勉強のやる気が起きないときに家や図書館でも行なったりした。

 シートを用いた訓練で視野が広がっていく感覚は不思議だった。講師の方々が広く見るようにとおっしゃっても、最初のうちはその意味するところがいま一つつかめなかった。それでも広く見ようと意識してトレーニングを重ねるうち、1行しか見えなかったものが2行見え、2ブロックしか見えなかったものが4ブロック見え、という具合にいつの間にか増えていった。おかしな話だが、見える範囲が広くなって初めて広く見る、というのがどういうことなのか腑に落ちた。視野の広がりを実感していた最初の時期は、街を歩くと周辺の風景が飛び込んでくるように感じるというような先輩受講生に起きたのと類似の体験をしたほか、立てかけてあった風呂の蓋が一瞬倒れてくるように感じるなど、視野拡張酔いとでもいうべき経験をした。

 トレーニングによる頭の働きの変化は、読書速度、理解力や集中力の向上のほかにも大きな収穫をもたらした。それは、読みの理解度を意識的に変えたり、メリハリをつけたりできるようになったことである。法律の基本書などは何度も読み返す必要があるところ、理解度を下げて速度重視で読むことを覚えたおかげでまず全体をつかんで徐々に掘り下げていくという読み方ができるようになった。

4 謎の講座、文演を受ける

 文演は、受講記録カードに松田さんからのお誘いメッセージをいただき、司法試験初回受験の1年ほど前の時期に参加した。当時既に友人たちとゼミを組んで論文式試験の答案作成を行っていたが、書き方にはまだまだ試行錯誤していた時期であった。答案も型はあれども採点者に考えを伝える文章である。それに、弁護士実務において文書作成能力が重要であるのは間違いなく、わかりやすい書き方を身につける必要性は高いと考えた。また、私は筆記スピードが遅く、論文式に要求される分量を時間内に書こうとするとどうしても字が崩れてしまう。字を丁寧に書く努力はするが、それも限度があるからいっそのこと表現のわかりやすさで字の汚さを補えないかという横着な考えもあった。この時点で文演の内容はブログやホームページを見てもよくわからなかったが、松田さんが勧めるなら間違いなかろうと思ったことが最終的な参加の決断理由である。

 大抵の内容の事柄は、ある程度の教育を受けた日本人であれば何となく文章の形にできてしまう。文演ではこの何となく形にする段階を脱して、分かりやすく説得的な文章を書けるようになるのに必要なルールや考え方を習得した。松田さんの切れ味鋭い解説に、多少は得意に思っていた文章に関しても自分はまだまだであると思い知らされた。

 この講座を受講して、文章を以前より迷いなく書き進められるようになった。もっとも、受講直後は習得したことに意識的になるあまり、かえってスピードは落ちたかもしれない。文演の内容は濃いものだがやはり知識として持っているだけではだめで、答案やレポートを書いて実践を重ねて徐々に身につけていくことも必要だった。

 書き手の思考を学ぶことで、文章の読み方も変わった。文章全体というマクロの視点から、接続詞や「てにをは」レベルのミクロの視点まで、より多くの角度から深く読み取ろうとする態度が身についた。問題文や裁判例を読んでいるときも、こう書いたほうがわかりやすいのに、などと不遜にも考えることが増えた。文章の好き嫌いが激しくなったような気もする。

 文演で得るものが大きかったのは、共に学ぶメンバーに恵まれたことにもよる。年齢も職業もバラバラな受講生は、表に出す・出さないは様々でも皆さんやる気と才能の塊で、その発言・文章にはやられたと思うことしきりだった。同じく司法試験を目指す受講生の取り組み方にも大いに刺激を受けて、毎回速読とはまた違った高揚感を感じて家路についた。

5 不合格を乗り越えて

 速読・文演で身につけた能力をいかんなく発揮して一発合格、であったならばこの体験記ももっと堂々とした自信に満ちたものとなっただろうが、残念ながらそうはいかなかった。1年半にわたってゼミを組んだ友人たちが1回目の受験で全員合格し、晴れて司法修習生となる一方で、私はどんよりとした司法浪人生活を開始した。

 敗因を分析してみて、知識は足りているが演習不足と書くスピードの遅さが課題であると結論付けた。演習不足はとにかく演習をするしかないので、すでに一回以上答案を作成している司法試験の過去問を中心に演習の計画を立てた。具体的には、論文式の過去問、予備校の答案練習会、各科目につき1冊の演習書の順に優先順位を定め、次回試験日の1か月前までに全て2回ずつ解くことにして、何日に何を解くかをカレンダーに書き込んだ。とにかくアウトプットの量を増やすべく、ゼミは組まずに週1回の予備校通い以外は一人で勉強した。

 ゼミを組まない場合に苦労するのはモチベーションの維持である。そのためには人に会うのが一番いいが、相手方の都合があるからいつでも好きな時にというわけにはいかない。そうなると、クリエイトに行くというのは最良の気分転換であった。ひとまず法律のことは忘れて頭をフル回転できる。一緒に受講する方々の中であの人も司法試験受験生だろうかと勝手に想像したり、講師の方々と二言三言お話ししたりするだけで気分をリフレッシュできた。

 この時期の受講に際しては、全力で数値向上を目指すのは変わらなかったが、そのほかにもいろいろと工夫を試みた。例えば、自分の頭の回転に最適な睡眠時間はどれくらいか、直前にどのような食べ物を食べたときに調子がいいか、直前の運動は頭の働きに影響するかなど、試験本番に生かせそうな事柄を調べる実験をしてみたのである。私は数年前から大きな試験の初日前夜の不眠に悩まされており、その都度適度な運動を行なったりサプリメントを試したりしていたが全く効果がなかった。しかし、あえて睡眠を短くして調子が悪い時にレッスンを受け、それでも自分が思うほど頭の働きが落ちないことを確認できたおかげで必要以上に悩むことをやめられた。また、頭の栄養のつもりで糖質を取りすぎるとかえって眠くなることも分かった。クリエイトのレッスンでは頭の働きが客観的な数値としてあらわれるからこそ、このような使い方もできた。

 クリエイトの受講を通じて運動が頭の働きに与える好影響を実感していたため、ランニングや剣道の稽古で体を動かす時間も作った。合格を見越して申し込んであったマラソン大会(42.195キロ)に初参加して完走したが、これはやりすぎだったかもしれない。

 そのほか、どうしてもやる気が起きない日が続いた時には、勉強を午前中で切り上げ、図書館で法律に関係のない様々なジャンルの本を10冊ほど倍速読書して、疲れたら近所の公園を走りまくってからバタンと寝るということもあった。

 書くスピードの向上には苦労した。答案を1ページ書くのに速い人で10分ほどであるが、私は15分ほどかかっていた。120分の試験時間のうち、問題文を読んでから答案構成までを30分と比較的早く終えても、最大で6ページしか書けない計算である。枚数が多ければよいというものではないが、特に刑事系は一応の解答をするのに最低6ページは必要となる分量の出題がなされる。1ページ15分では、答案構成に手間取れば途中答案がほぼ確実となる。

 書くのが遅いという場合、問題を考えながら書くために遅くなる場合と、純粋に書くスピードが遅い場合がある。前者を克服するには素早く問題文を読み取り、答案構成をして流れを頭に留め、これを吐き出すだけの状態にしておく能力が必要である。これは速読のトレーニングが直に生きてくるところで、クリエイトに通っていたお陰もあって私はその点はクリアできていた。

 そのため、課題は純粋に書くスピードが遅いことだった。初回受験の頃、単純に模範答案を書き写してみるだけでも1ページあたり15分かかった。道具のせいにして様々なボールペンを試したが、唯一手に合って12分ほどで書けたものはペン先にインクが溜まって答案用紙が汚れてしまう(初回受験時にはこれを使用した)。結局、2回目の受験の4か月前に万年筆に変更したところ、慣れるまでに2か月かかったものの何とか書くスピードは解決したのだった。もし「問題を考えながら書く」点も矯正しなければならなかったら、今回もまた合格は危うかったかもしれない。

6 おわりに

 以上のように振り返ってみると、私の受験生活のいろいろな側面がクリエイトによって直接間接に支えられていたことがわかる。クリエイトなしでは合格できなかった、と口にするには私はいろいろな人に助けられすぎているが、クリエイトのおかげで合格にぐっと近づけたのは紛れもない事実である。

 合格を報告する相手をチェックしていくうちに、自分がいかに多くの人に支えられて合格したかに気付かされた。2年間の受験期間中に直接お世話になった方だけでも、両親ほか親族に始まり、大学院・予備校の先生方、小学校から大学院までの友人たち、クリエイトのスタッフの皆様、アルバイト先や道場の方々などかなりの数に上る。感謝してもしきれないが、私はやっとスタート地点に立ったに過ぎず、社会に出て活躍することで恩返しできるよう今できることに励むほかない。そのため、クリエイトの皆様にはもうしばらくお世話になって、能力に磨きをかけていきたい。

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全ての文章に目を通し、内容を理解して読書を楽しみたい

古藤 雅代

1.個人店が生き残っていくには

 私は20年ほど前から主人と二人で小さな飲食店を営んでいます。

 店を初めた当時はバブル崩壊から数年がたち、飲食業界でも大手を筆頭に価格破壊、安売り競争が広がっていました。

 そんな中で私達のような個人店が生き残っていくにはどのような経営をしていったらよいのか? 何年も子育てに夢中で経営のことなど何も分からず過ごしてきた私の前に、それまで考えたこともないような問題が次々と生まれてきました。本を夢中になって読むようになったのはそのころからです。なんとか店を長く楽しく続けていきたい、そんなせっぱ詰まった思いからでした。

 読書を始めた最初のころは、これを読めば売り上げが簡単に上がる! というようなハウツー本を次から次へと読みました。でも商売はそんなに甘くはないですね。売り上げを簡単に上げる方法があったとしても、それは一時的なものでしかありません。何か根本的に商売に対する考え方、人に対する想いを変えていかなくてはいけないのでは? と思うようになっていきました。

2.速読には以前からとても興味がありました

 それからしだいに、自分の精神を鍛えてくれるような自己啓発書を読むようになりました。

 「武士道」新渡戸稲造、「幸福なる人生」中村天風、「後世への最大遺物・デンマルク国の話」内村鑑三など何十年も読み継がれているもの。石田梅岩、松下幸之助、小倉昌男など商人、経営者の鑑となるような人に関するものも読むようにしています。こういったものを読んでいるうちに、私たちの仕事への取り組み方も変わっていきました。

 私たちが経営している店は、どこにもあるとんかつ屋です。

 ただ、何回も足を運んでくれるお客様から会員さんを募り、落語会や音楽会、お酒やワインの会などいろいろなイベントを長く催しています(店の宣伝になっていますね。すみません(汗))。

 イベントを開くには会報の発送やメルマガの配信、ブログやフェイスブックの投稿、チラシ、ポスターの作成などいろいろなツールを使って集客をしなくてはなりません。そして、その一つひとつをお客様に受け入れてもらえるように考えなくてはいけません。当然文章を書くことも多くなりました。日々の勉強を怠ることができない毎日です。

 そんなことから少しでも本を速く読みたい、自分の想いが伝わるような文章を短時間で書けるようになりたいという気持ちがどんどんつのっていきました。

3.速読を始める前の迷い

 前置きが長くなりましたが、以上が私が速読に興味を持った理由です。

 速読に関する本はここ数年で5、6冊読んでみました。読むたびに挑戦してみたいという思いは強くなります。
 でも、どうしてもなかなか前に進めない理由が二つありました。

 一つ目の理由は、速読は効率重視だけの考え方が基本になっているような気がしていたということです。

 最初に私が読んだ速読の本には、拾い読みや飛ばし読みをするといった方法が書かれていました。読んでいる途中から、「速読ってそういうものだったの?」とそれまでに抱いていたイメージと全く違っていたので驚くと同時に、自分には向かないとすぐに思いました。確かにそういった技術をしっかりと身につければ、短い時間にたくさんの本を読むことができるかもしれません。

 でも私は本が大好きなので、これから読む本を決めるときには本屋さんなどでたくさんあるものの中から一生懸命選びます。

 最初は著者やタイトルに惹かれて選ぶのですが、編集に関わった人たちや表紙や挿し絵などデザインを考えた人たちを含めると、一冊の本が出来上がるまでにはどれだけたくさんの人の想いが込められているのだろう。そんなことを想像すると、やはり全ての文章に目を通し、内容を理解して読書を楽しみたいのです。

 また先ほどお伝えしましたように、私は以前仕事に対しても効率的に早く売り上げを上げたいという思いから、そういった方法が書かれた本をよく読んでいました。でも結果的に上手くいきませんでした。能力的に未熟なうちから効率を重視し過ぎたので、部分的なところばかりに目がいってしまい全体を把握することが出来なくなっていたのだと思います。そんな苦い経験から何事に対しても効率を優先した考え方で取り組むのではなく、先ずは全体を把握しながら物事を進めることが出来る能力を高めていこうと思うようになりました。速読に対しても、一冊を速く読むということばかりに重点を置くような方法なら身につける意味がない。この点で速読を始めることにずっと迷いがありました。

 二つ目の理由は、時間の確保ができるかということです。

 私はこれまでに速読ではありませんが、いくつかの通信教育を受けたことがあります。

 講座を修了していつも思うことは、何かを習得するにはやはり教室などに通って先生から直接習った方が良さそうだということです。ですから速読も始めるとしたら教室に通いたいと思っていました。でもそれには、一定のまとまった時間が必要です。

 仕事の休憩時間や定休日など、限られた時間の範囲内で通えるところを見つけなくてはなりません。

4.クリエイトとの出会い

 そんな中、ネットでたまたま見つけたのがクリエイト速読スクールです。ホームページの「初めての方に」というところを開くと、嬉しいことに「予約不要のフリータイム制」と書いてありました。

 これなら時間も曜日も通う間隔も自分で自由に調整できそう! 池袋は近くないけど何とか通えるかも。時間的なハードルは越えられそうです。

 この瞬間、クリエイト速読スクールが私の中で急に身近な存在となりました。

 でもこの時点ではまだ、「本当に速く読めるようになるのかな?」「飛ばし読みのようなことをして中身がよく理解できないなんていうことはないのかな?」そんな不安がありました。

 すぐにもっと詳しいことを知りたいと、授業内容や体験記、料金体系などホームページに書かれてある情報に目を通しました。

 最初に印象に残ったことは司法試験の合格者を多数出しているということです。えっ? 速読スクールってそういう人たちが通うところなの? 私のような主婦が通うのは場違いかも、と一瞬躊躇しました。でもそれだけの実績があるということは、信用できるスクールに違いありません。

 そう思いながらその後もホームページを見続けていくと、内容がきちんと理解できる速読であるということや、料金がそれまでに見てきたいくつかのスクールに比べると格段に安くて、そして「3倍速保証制度」というものがあることが分かりました。またテレビCMなどで有名な生涯学習のユーキャンと提携しているということなど安心材料が次々と見つかりました。

 そしてこの時もうひとつ興味をそそられたのは「文章演習講座」というこれまでに聞いたことがない講座です。日程をみると残念ながら仕事を抜け出せる時間帯ではありません。でもいつか受けてみたい! 入会して速読のレッスンに通っているうちに受けられるときが来るかもしれないと、まだ入会もしていないのに楽しみが出来たような気持ちになりました。

 そして色々な不安もほぼ解消されたので、無料体験レッスンを受けてみようと早速電話で申し込みをしました。

5.体験レッスンはあっという間

 初めての体験レッスンはワクワクしながらあっという間に終わってしまいました。頭を必死でフル回転させたわりには疲労感はなくスッキリとした感じで、これは脳にとってすごくいい運動になりそうだと思いました。脳の老化防止にも良さそうです。

 また受講中の感覚がなぜか長年続けてきたエアロビクスのレッスンを受けているときの感覚に似ているなと思いました。このことについては何故その時そんなふうに感じたのか全く分からなかったのですが、あとになって教室で松田さんにお会いする機会があり、お話を聞いているうちにその謎が解けました。

 松田さんがおっしゃったことは、私たちがクリエイトで受けているトレーニングはスポーツジムの筋トレのようなものでコツコツと続けることで力がついていく。どんなスポーツ選手でも基礎を大事にして練習を重ねるからこそ一流になれる。速読も同じで少し練習しただけで夢のように速く読めるようになることはない。といった内容だったと思います。

 エアロビクスのレッスンでは一定の時間に次から次へとわき目も振らずインストラクターの指示に従って身体を動かしていきます。頭もそうとう使い集中力も必要です。最初は全くついていけず、コツコツと努力し続けてやっと人並みに動けるようになりました。

 エアロビクスはそういったところに魅力を感じてずっと続けてきたのですが、まさか速読の体験受講で同じような感覚を味わえるとは思いませんでした。自分が好きで続けてきたエアロビクスとクリエイトのレッスンには何か通じるものがありそうだ。そう思うと、とても嬉しく感じられました。

 また、それと同時に感じたことは自分の出来なさに対する悔しさです。どうしても問題をひとつひとつ丁寧に解いていこうとする習慣があるせいか、時間内でスピードを上げることが出来ませんでした。

 その他、視野の狭さや記憶力の弱さを改めて実感し、生活の中にこのようなトレーニングを取り入れていくことの必要性を感じました。そしてこれは長く続けていれば脳に絶対よい影響があるに違いないと思えたので、受講することを決心しました。

6.若い人が多いことにびっくり

 通い始めてまず驚いたことは若い人、特に中学生や高校生ぐらいの人たちが多いということです。それまで速読というのは社会人が必要にせまられて始めたり、趣味の読書が高じて始めたりするものだと思っていました。

 受験や学校の成績のことを考えて受講するお子さんが多いのには本当にびっくりしました。自分自身の人生損したなと思うと同時に、既に成人してしまった我が家の三人の子どもたちにもやらせれば良かったと親として後悔の気持ちもわいてきました。

7.イメージがとても大事

 また、受講してからすぐに自分の弱点が明らかになりました。イメージする力がすごく弱いということです。子どものころから暗記が苦手で、覚えることには人一倍時間がかかり苦労してきました。当然、その苦労は大人になったいまでも続いています。でもこれは自分の弱点なのだから仕方のないことだと諦めていました。

 それがクリエイトに通うようになって、暗記にはイメージすることがとても大事だと初めて知ったのです。私の場合そのイメージすることがすごく苦手なので、当然暗記も苦手なわけでした。それを知ることができたのは大きな収穫です。

 今は自己啓発の読書が中心ですが、これからは小説をたくさん読んだり映画を見たりして想像力を豊かにしていこうと思います。その方が人生数倍楽しくなりそうです。

8.「人と比べない。前回の自分よりほんの少しでも進歩があればそれでよし」

 教室でのスコアの伸びはとてもゆるやかです。毎回上がったり下がったりの繰り返し。それでも続けているのは、ほんの少しずつだけど、確実に力はついていると感じることができるから。本当にスポーツジムの筋力トレーニングの感覚です。

 クリエイトのトレーニングは続ければ続けるほど、地道な積み重ねこそが一番大切だということを教えてくれる内容です。効率的なものを追い求めることに抵抗を感じる今の私に、ぴったりとはまっている感じです。

 今トレーニングを受けるときの日々の心構えは「人と比べない。前回の自分よりほんの少しでも進歩があればそれでよし」です。

 そして一方では、教室に通っていると本当にすごい人達がたくさんいて、長く続けているうちにいつかは自分もあんなふうになれるかも! と期待している自分もいます。イメージ記憶の制限時間がすごく短い人。倍速読書トレーニングでページをペラペラめくる人。同じ人間とは思えない人たちがたくさんいます。そんな人たちに少しでも近づけたらいいなと思います。

 人と比べず自分の進歩状況を見つめながら、すごいなと思う人を目標に。これは教室に通うことでしか得られない楽しみですね。

9.老眼が進む中で

 今のところ普通の本を読む速さは受講前の2倍位。新聞など一行の長さが短いものに関しては3倍位になったでしょうか。あまり伸びていないのでは? と思われるかもしれませんが、理由の一つとしては年齢的に老眼が少しずつ進んでいるため受講中も普段の読書も眼鏡を掛けたり掛けなかったりで、文字の見え方が安定していないからかなと思います。

 多少無理をしてでも裸眼で読みたいという気持ちがあるので、その時の部屋の明るさや文字の大きさ、印刷の濃さなどによってなるべく掛けない方向で調整しています。これに関してはこれからも様子を見ながらということになりますが、ハンディを抱えながらも進歩はしているというところに目を向けていきたいです。

10.仕事を計画的にこなしていけるようになり、気持ちも楽に

 最近感じていることがあります。受講して3か月くらいたったころからでしょうか。自分がやらなくてはならないたくさんの仕事や雑時にしっかりと向き合い、ひとつずつ長期的な見通しをたてて計画的にこなしていけるようになりました。以前はやらなくてはならないことの多さに圧倒されて、なかなか前に進めないという状況を繰り返していました。

 それがかなり改善されて気持ちも楽になりました。仕事の量が減ったわけではないのに不思議だなと感じますが、こうして後から考えるとクリエイトのトレーニングを始めたことと無関係ではないと思います。

 長くなりましたが、以上、私がクリエイト速読スクールに通うようになったきっかけと受講して、今感じていることです。まだ、ほんの途中経過にすぎないご報告ですが、これからも楽しみながら続けていきたいと思います。

※古藤さんのお店 とんかつ二条