体験記

クリエイト速読スクール体験記 '00

弟に「速読」「文演」をすすめた理由

古賀 義将

ホワイトカラーのビジネススキルアップに

 現代社会において、多くの情報を短時間で吸収、分析をし、判断することは、ビジネスマンにとって必要不可欠な能力となってきている。IT化が進む中で、今やインターネットを駆使できることは、ビジネスマンにとって当たり前のことである。確かにコンピューターができることは、現在のような厳しい社会で生き残る必要条件ではあるが、決して十分条件ではない。人とは違った、人にはできない、何か決定打となるような武器が欲しいという願望があった。

 そのような中で、書店に置いてある「クリエイト速読スクール」のパンフレットを手にしたのだった。常々、ビジネス社会において、最終的に勝負を決するのは、いかにすばやく情報を読み、理解するかという個人の能力であると感じていた私にとって、まさに「速読」は秘密兵器と呼べる存在であった。さっそく無料体験レッスンに参加し、ここだと思った。第一の理由は、小さい教室で、マンツーマンに近い方法で訓練をしてくれること。第二は、「3~5倍の速さで読めるようになる」という控えめな宣伝文句に信憑性を感じたからであった。

 訓練はゲーム感覚ででき、楽しいものばかりである。競争好きで、負けず嫌いの私は、前回の自分の結果より、よい結果を出すことを目標に訓練を進めた。仕事で毎日、売上集計表に目を通し、瞬時に判断をして、指示を出さなければならないのだが、「サッケイドシート」、「ランダムシート」などの視野拡大系の訓練が効を奏し、大量の数字の中から問題となる部分を素早く見つけ、指摘することができるようになった。

 90分の訓練の最後に「倍速読書訓練」があるのだが、この訓練を通し、毎日、提出される部下からの報告書や企画書に目を通し、チェックをするスピードが従来の2倍以上になった。部下の仕事の進捗状況に応じ、スケジュールを組み変えることが、頻繁に発生するのだが、優先順位などの状況判断力を養うのに「ロジカルテスト」の訓練は非常に役に立った。例をあげればきりがないが、クリエイトの各種訓練は、ただ単に読書スピードを上げるだけでなく、ホワイトカラーのビジネススキルをアップさせるのにも大いに有効であるということがわかった。

その場で考えること、それが「文演」の魅力

 クリエイトには、速読の他に、「文章演習講座」(以下、文演)という書くことを主体としたコースも設置されている。会社で企画書等の書類を書く時、非常に困難を感じていた私にとって、このコースがあることも魅力的だった。ビジネス社会において、書くことは、読むことと同等に重要なことである。仕事の経過や結果について、会社や上司や得意先に、報告書を提出するときに文章力が必要となる。会社を救う戦略計画書や企画書を書き、提案するときも、文章力があるか、ないかにより、結果は全く違うものとなってくる。会社の内外で相手を説得し、商談を有利に運ぶために、文章力は最大の武器となるのである。

 「文演」は課題として出された文章について、受講生が自由に発言する会議形式で行われる。学生時代を通じ、講師が一方的に話を進める講義形式の授業に慣れていた私にとって、初めはとまどいを感じた。受身の授業ではないので、何か発言をしなければならないと、一所懸命、自分の意見を考える。全くわからないこと、ピントのはずれたことを言って恥ずかしい思いをしたことが幾度もあった。だが、この考えるという行為があるからこそ、一度やったことは、深く脳裏に焼き付けることができた気がする。講師の話をただノートに写すだけの授業ではこのような経験は決してできなかったに違いない。毎回、例文を通じ、学校では教えてくれないが、非常に基本的で重要なことを教わる。何度も何度も、目からウロコが落ちるのを感じた。Aクラスも後半になってくると、文章の良し悪しの判断がつくようになってきた。

 Aクラスでは、「書く」ことの基本を身に付けるという意味で、人の書いたものがテキストとして使用される。実際に自分の書いたものを題材に授業を進めてもらいたい受講生のために、Bクラス(中級コース)が用意されている。私はAクラスで仕込まれた腕を、是非試してみたいと思い、迷わずBクラスを受講することにした。

 Aクラスで自信をつけた私は、意気揚揚と自分の書いた作品を提出した。初めは完璧だと思っていた文章が、思わぬところで指摘を受ける。あいまいな箇所、不用意な部分を注意され、書き直しをすることとなった。受講中に指摘を受けたところを細大漏らさずメモをとり、それに従って書き直した。Aクラスで学習したこともよく復習をした。書き直した作品を何回も何回も推敲した。そのようにしてできあがった作品は、手を加える前のものと読み比べてみても明らかに完成度の高いものとなった。

弟の社会人入試、立教大学観光学部合格

 文演Aクラスも残すところあとわずかとなったとき、弟からある相談を持ちかけられた。サービス業の営業として働いていた弟は、サービス業の本質を知るために、大学で勉強し直したいということであった。社会人入試制度を利用するので、論文の書き方を勉強したいとのことだったので、私は迷わずクリエイトを薦めた。

 書くためには、多くの文章に触れ、いろいろな知識を吸収しなければならず、そのために速読は最大の武器になると思ったことが第一の理由である。次に、実際に書く技術を身に付けるということだが、ちまたには「文章の書き方」等の書籍が氾濫しており、それを学習するという方法があり、また、私が使った文演のテキストを渡すという方法もあったが、私は身をもって文演の講座に出席することを勧めた。理由としては、その場で考え、人の意見を聞き、悪文と良文の落差に驚く体験を通じ、本物の文章力が身に付くと思ったからであった。少人数制で行われる、きめの細かい講座のおかげで、半年後、弟は立教大学観光学部に合格することができたのであった。

 最後にクリエイト速読スクールを通して、私が感じたことをまとめ、締めくくりたい。速読を使い、多くの情報を人の数倍の速度で吸収する。速読で得た知識を論理的に整理し、頭に入れる。頭に入った知識を有効的に活用し、新しいアイデアを創造する。それを漠然と書き表すのではなく、説得力のある文章で明瞭に表現した企画書を作成する。まさに、現代ビジネスマンが生き残り、勝ち抜くための最大のツールである。いま、この国でクリエイト速読スクールは、控えめであるがためにまだ知られていないが、最も先進的な教育をしている学校であると私は確信している。

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中小企業診断士合格体験記 本当に感謝していること

中小企業診断士合格体験記・近藤一成

 わたしは、2000年に、中小企業診断士試験に合格し、今年独立開業を考えています。1次、2次試験で2年かかりましたが、学生時代からそれほど勉強をしてきていない私には、上出来と言えます。

 クリエイト速読スクールのおかげ、といいたいところですが、記憶力も速読力もどれほどアップしたのか、実感としてはいまひとつピンとこないのが本当のところです。
 それでも、今では資料やビジネス書などに目を通さねばならない時は、スクールでの訓練の要領で、かなりの内容を把握しながらも読み進めていけるようになりました。また、記憶に残さなければならないような事柄は、頭の中に映像をイメージして比較的スムーズに覚えることができています。こうした、いわばスキルが身についたことは、明らかです。しかし、私がクリエイト速読スクールに本当に感謝しているのは、そんなスキルだけではありません。

 クリエイト速読スクールに通い始めたのは、2年程前、14年間営業畑でやってきた会社を、上司と意見が合わず、辞めてしまった直後でした。当時の景気は最悪で、36歳を過ぎた私が転職先を見つけるには月日がかかるだろうから、勉強でもしようと中小企業診断士資格取得のための学校へ通い始めた頃でした。あまり勉強の得意でない人間としては、少しでも勉強がはかどるようにと、「速読」に飛びついたわけです。

 当時の私は、失業中ということもあって、「まじめな人間が損をする社会なんて」、と少しネガティブな気分になっていました。だから、あっという間に人間が変わってしまうかのように宣伝している「速読」を信じていたわけではなかったのですが、「体験レッスン」に行ってみると、繁華街の雑居ビルの一室で地道にこつこつやっている感じが印象的で、引き込まれるように、通い出しました。

 それからは、仕事もないので、中小企業診断士の学習の傍ら、4カ月間、昼といわず夜といわず、訓練に取り組みました。いろいろな先生に習いましたが、どの先生も非常に誠意が感じられて、私にとって心和むひと時でもありました。訓練は集中力が必要で、神経を使いますが、頭の中は逆にスッキリとしてきて、もやもやした私のネガティブな考え方を掃除してくれていたようです。いつも、訓練のあとは、集中力を出し切った後の晴れ晴れとした、非常に心地良い気分でした。この点、ストレスの多いサラリーマンのメンタルヘルスケアにも適していると思います。

 こうして、60回の訓練が終わり、やがて再就職した私は、仕事と勉強の両立に積極的に取組むことができ、今回の合格に結びついたと思います。こうした前向きな気持ちにさせてくれたのがクリエイト速読スクールなのです。これから独立しても、それなりの収入を得ることができるようになるまでは、まだまだ茨の道が続くと思いますが、地道にこつこつやっていきたいと思います。